ゴール機能の使用を前提とした時のプロジェクトの粒度について

概要
新しく追加されたゴール機能の使用を検討しています。
現在、ゴール機能の使用を前提とした時、プロジェクトの粒度をどれくらいにするべきか悩んでいます。

詳細
半期ごとの個人の取り組みテーマ(目標)をプロジェクトで管理したいと思っています。
個人の取り組みテーマは3つあるとします。
まずは、これが前提になります。
ゴールの使用を前提としなければ、個人の取り組みテーマプロジェクトは1つにして、セクションで取り組みテーマを分類するイメージでいます。

ただ、個人の取り組みテーマの1つは、Aというチーム目標に寄与しており、他の個人取り組みテーマはBというチーム目標に寄与することになります。
となると、それぞれの個人の取り組みテーマは、チーム目標に対して別々に関連づける必要があります。
つまり、ゴール機能の使用を前提とすると、3つある個人の取り組みテーマごとにプロジェクトを作成する必要があり、粒度が細かすぎる気がしています。
現在、個人テーマをプロジェクトでの管理をまだ行っていないので、これが適切なプロジェクト粒度なのかもしれませんが、判断ができません。

そこで、ゴール機能を使われている方からアドバイスをいただきたいと思います。

  • 複数ある個人のテーマをプロジェクトで管理する場合、テーマごとにプロジェクトを作ってゴールの目標と紐づけるのがちょうど良い粒度なのでしょうか?
  • もしくは、粒度としては細かすぎる場合、一つのプロジェクトにまとめられた3つの個人テーマの一つ一つを、別々のゴールの目標と紐づける方法があるのでしょうか?

よろしくお願いします。

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ゴール設定については、わたしの参加しているチームでも最近利用してみて、「なるほど! そういうことか」と感じたことがあったので、事例として参考になればと思い書き込みます。

(1)目標管理は「ゴール」だけで完結できるのでは?

わたしの参加するチームでは、「複数ある個人のテーマごとにプロジェクトを作ってゴール目標と紐付け管理する」でも「個人のテーマをひとつのプロジェクトにまとめる」でもなく、「ゴール機能」だけで目標管理をしています。

Asanaのゴール機能は、ゴール機能はOKRの運用を前提に作られていて

企業規模の目標(O)、その成果指標目標(KR)
 ┠事業部目標(O)、その成果指標目標(KR)・・・
 ┠・・・

と、O-KR - O-KRの枝を分岐させながら下向きに樹状に広がり、
 ┃
 ┗個人の目標(O)、その成果指標目標(KR)

が終端となるヒエラルキー構造を前提としています。

個人が複数チームまたがる目標を持っているとしても、すべて「ゴール」の中で記述して、進捗確認の期日を決めて管理することができます。

  • 目標は「公開(全社共有)」と「非公開(特定コラボレーター共有)」で使い分けできる
    (非公開の目標はコラボレーターだけにしか見えない)
  • ひとつの目標に複数の上位目標を接続することができる
    (非公開の目標の上位に複数の公開目標を接続させることが可能)

というしくみになっているので、会社公式の目標のヒエラルキー(前者公開)と並列させた個人目標のヒエラルキー(特定コラボレーター共有)を作るのがよさそうです。

△ 全社目標(公開)
    ┠
    ┠  ・・・・Aチームの目標(公開)
          ┠ AチームのXに関する目標(公開)
            ┠ PさんのAに関する目標(非公開)※

△個人の目標(非公開) 
    ┠ Aに関する目標(非公開)※ ─  達成成果指標(非公開)
    ┠ Bに関する目標(非公開) ─  達成成果指標(非公開)
    ┗ Cに関わる目標(非公開) ─  達成成果指標(非公開)

※のマークをしたものは同一の「目標」画面

目標には達成すべき数値(金額、%、個数)と期限を設定し、進捗を記入更新できるので、シンプルながら目標進捗管理には十分な機能が備わっていると思います。

わたしの参加しているチームでは1ヶ月ごとの評価指標目標を設定し(ひとつの目標の下に毎月のKRの目標を立てるイメージ)、月別に進捗をレビューし、各月の積算値を上位目標に更新してゆくという使い方をしています。

それぞれ目標には関連するプロジェクトやポートフォリオを複数リンクできるようになっているので、リンク先のプロジェクトの進捗などを参照しながら目標設定の画面を見て進捗レビューのミーティングする形の運用スタイルです。
この方法だと、特別に目標管理のためのプロジェクトを立てる必要はありません。

しかし一方で、

(2)プロジェクトを使って目標管理がしたい

というニーズも、当然あると思います。

その場合は「XXのOKR」というプロジェクトを一つ作り、セクションでテーマを区切って管理するのがよいのではないでしょうか。
タスクとして個人のO-KR構造の目標を設定し、ゴール機能と同様の構造をプロジェクトとして構築できます。
マルチプロジェクトアサインメントの機能を使って通常の業務タスクに「XXのOKR」を割り当てる、という運用も可能です(OKRと直接かかわるタスクが可視化される)。

3つでなく、ひとつのプロジェクトにしたほうが一覧できるので、画面を見ながらのミーティングの時に便利です。
2〜3名のチームでの運用ならば、ゴール機能と併用するより、こうした目標管理のプロジェクトだけでの運用のほうがわかりやすく、便利かもしれません。

長文となってしまいましたが、参考になれば幸いです。

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@Kenichi さん
アドバイスありがとうございます。
ゴール自体に個人目標のヒエラルキーも作ってしまうということですね。
目標に複数の上位目標を設定できることで、そういう表現ができるのは、確かに眼から鱗でした。
私のイメージとしては(2)で提示いただいた方法が一番近いかなと、現時点では考えています。
個人のOKRの構成については、他のメンバーが3つのテーマごとにプロジェクトをつくり、ポートフォリオで個人のOKRタスクを管理してみたいとの希望があったので、その人にはその方法を試してもらうことにしました。
一方私は、プロジェクト一つにセクションで区切る方法で試してみることにしました。
しばらく使ってみて、感想を持ち寄り、より良い方法を決めたいと思います。

ゴール機能は、魅力的な機能なので活用していきたいのですが、現時点では以下の理由でチーム全体での使用はペンディングにしようと考えています。

  1. 並べ替えができない
  2. 進捗報告が、プロジェクトやポートフォリオほど柔軟性がない

2に関しては、必須ではないのですが1に関しては、これがないと修正を行いたい時に1から登録しなおしというとてつもない手間がかかるので、運用上のコストがかかりすぎると判断しました。
ゴール機能は、タスク〜プロジェクト〜ポートフォリオに一様に貫かれている構造・機能と相似性を持ちながら、並べ替えや進捗報告機能の機能に柔軟性が欠けるため、使い手を選ぶ状態かなと思います。
明日にでも早く、並べ替えの機能を追加して欲しいなというのが率直な感想です。

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@Tetsuo_Kawakami さん

  1. 並べ替えができない

まったく同感です。
ゴール機能を触ったメンバー5人のうち6人くらいが指摘しますよね(笑)。
相当数の改善リクエストが行ってるはず。
並べ替えUIの実装、わたしも首を長くして待ってます。

もっとも、慣れてしまうと、並び順の上下ブレはそれほど気にならなくなってくるかと。
一度ざっくりヒエラルキーを作成した後に上位目標の接続を切り変えて(一旦ふたつの上位目標を持つ状態にしたあとで、不要な方を削除する)つながりを編集できるので。

この時、目標のタイトルが重要だと気づきました。
OなのかKRなのか、その目標が置かれているのはどのチームのどのレイヤーなのか(個人レイヤーなのか)を明示的に記述するといろいろ解決しそうだ、と感じてます。
(現状は個人的にそう思っているだけで、チームでその運用はできていません)
↓こんなイメージです

△A課-O|よりよいユーザー体験を提供する
  ┠A課-KR|NPSを今Q中に5p向上させる
  ┠A課-KR|購入動線での離脱率を今Q中に0.5%改善させる
        ┠ 山田-O|ユーザー調査からの仮説検証を実行
          ┠ 山田-KR|ユーザーインタビュー 6組
          ┠ 山田-KR|ABテストの実証と改善3ターン

現状はレイヤーの命名ルールが自由なので「上位目標を設定」の切り替えは地獄の作業(笑)。
ルールを決めておくと切り替え作業は相当楽になると思います。

そして、(2)の方向での管理は、現状ではむしろベターな選択ではないでしょうか。

目標管理のシーンって、画面を一緒にみながらどんな話をするか、どうやって賞賛を共有してやる気を引き出せるか、が一番のポイント。
UIでつまづかないのが一番だと思います。

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